CREATIVE COOKING COLUMN

メタボリック対策は、新しいダイエット法から

■新しいダイエット法にたどりつくまで(大阪青山大学准教授 山口静枝)
結婚するまではスリムな体型でした。それが長男の出産を契機に自分でも信じられないぐらいの肥満体型になってしまいました。
妊娠中に昇進した食欲に任せるままの食生活の結果がなせる業でした。食欲を抑えられなかった意志の弱さを後押ししていたのは、ひたすらお腹の子供のために…という、親心であったと自負しているのですが、そのツケは体型を大きく崩してしまうものでした。

現在の妊娠指導では考えられないことですが、30年以上も前ですと妊婦の体重管理に関して医師から指摘を受けることはありませんでした。実際の数値を見ると妊娠によって体重が19kgも増加し、誕生した子供は4kgの元気な男の子でした。
出産後の母親の体重はほとんど変わらない感じで、どれだけ肥満体型になってしまったか、想像していただけるでしょう。 数ヶ月でこんなにも体重が増加する事が可能であることと、そしてこの増加分の体重を減らす事の難しさを実感しました。その後に2児を授かり、25年以上もやや小太りの肥満体型の状態で過ごしていました。
もちろん、減量にチャレンジしなかったのではなく、科学的な根拠となる手法を実践しましたが、結婚前の体重にまではなかなか戻りません。
どうしても越えられない壁があるようです。
毎晩30分のウォーキングを続けていた期間もずいぶんありましたが、一向にその壁は突破出来ませんでした。血液検査の数値には異常はなく、いわゆる単純肥満ではあったのですが、どうしたら無理なく効果的に減量ができるのだろうか?と言う命題をいつも考えていました。

■無理なく自由自在なダイエット
その後研究テーマとして「肥満改善」に取り組もうと考えました。
ただし、絶食とか、何か単品だけを食べて痩せるとか、サプリメントを用いるという方法は選択したくありませんでした。あくまでも、「毎日の食事を大切にしたものであるべき」と考えていました。又肥満者には運動の付加ではなく、食事改善での減量が重要と考えました。「無理な減量ではなく、しっかりと食べてスリムに」というコンセプトのもとに選んだ方法は「調理スキルを高める」ことでした。そのために調理教室を開催し、食材の組み合わせ方や効果的な調理法を伝えながら、減量のための実践研究をスタートさせようとしました。しかしこのような計画を立てたものの、指導者が肥満では説得力がありません。まずは私自身が被験者となって、その成果を問う必要があったのです。

いろんなレシピを考えながら、試作と試食をしているうちに、あっれあれよ…という間に、どうしても越えることができなかった壁を簡単に突破し、更に体重が減少しました。
空腹感がなかったので、無理をしているという感覚はありませんでした。むしろ日増しにからだが軽くなっていくのが心地よかったのです。
それから2年以上が経過していますが、リバンドはありません。みちろん血液検査の数値にも全くの異常がなく、風邪一つひかずに元気に仕事をさせていただいています。ただ、この新しいダイエット法を始める以前の食事のパターンになると体重が増加し始めますが、この食事法を再開すると減量は自由自在になります。

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